孤独a

どうして誰かを求めずにはいられないのだろう。

一人になって久しく、こんな気持ちを抱いたような、それよりずっと前から抱えていたものが露呈したのか。

ずっと一人でよかった。一人で大丈夫だった。それは今も変わらない。

過干渉を嫌い、一人の時間にこだわり続けるのは私の性だろう。

きっと誰かに話を聞いてほしいから。だから書き始めたんだ。自分の周りに、私の話を聞いてくれるような、聞いてくれると見定められる人間がいなくなって(いつもの私の主観である)堪らなくなった。寂しいとか、そういうのじゃない。他者性をどこにも認められないと、一人で錆びて腐っていくような気がした。一人だけ時間に取り残されて。

でもこの社会ではそんな自由さえ認められない。なにかに急き立てられて、ついぞものを書き出した。ただの焦燥感。ここまで書いておいて、自分の本心なんてどこにもないような気がしている。

改めて見て見ても、なんて客観性のない、見るに耐えない文章なのだろう。それでもいいや。

見返すことに価値を置いていないんだろう。

私を構成するパーソナリティや個性と言われるもの、そんなものを認めると同時に、そんなものに自分は構成されていないと感じる。それがおいそれだって他人にベラベラと自分の具体的な経験を話したくない原因だと思う。

辛い事がたくさんあった。自分でも気づかないうちに傷ついていて、それに気付いたのは、ずっと後のことだった。